2012年4月28日土曜日

【囲碁のコウの問題について②】

【囲碁のコウの問題について②】

このイラストの答えはコウで有るらしいのですが、何故ですか?

私はコウでは無いと思ったのですが…何故コウで有るのかが分かりません。

囲碁に詳しい方、回答をよろしくお願い致します。







それは一手ヨセコウといってコウの一種です





日本囲碁規約



第六条(劫)



交互に相手方の石一個を取り返し得る形を「劫」という。劫を取られた方は、次の着手でその劫を取り返すことはできない。





1 黒が1-4に打ち1-3の白石を取る



2 白は1-3に打ち1-4の黒石を取り返す



3 黒は1-4に打ち1-3の白石を取り返す



4 白は1-3に打ち1-4の黒石を取り返す



つまりこれは「交互に相手方の石一個を取り返し得る形」であり「コウ」にあたります



そのため日本囲碁規約第六条(劫)により



1の後白は次の着手で直ちに取り返すことができず



1-3は着手禁止点となり



直ちに1-3に着手した場合には第十四条(反則負け)の規定により



白の負けとなります



そのため白は他の着点に着手せざるを得ません



白が一度着手を済ませた後ならば1-3は着手禁止点からはずれ



1-3に着手が可能となります







補足



mariamaniamanilaさんのいう通り



白は取り返すことが出来ません



その「取り返すことが出来ない」という規定が「コウ」という規定です



「コウ」が成立しないのであれば



白は白3子を助け黒5子を殺すために直ちに1-3へと着手し1-4の黒石を取り上げてしまうでしょう



そしてその後黒は黒5子を助け白3子を殺すために直ちに1-4へと着手し1-3の白石を取り上げてしまうでしょう



そしてその後白は白3子を助け黒5子を殺すために直ちに1-3へと着手し1-4の黒石を取り上げてしまうでしょう



そしてその後黒は黒5子を助け白3子を殺すために直ちに1-4へと着手し1-3の白石を取り上げてしまうでしょう



そして対局は終了せず勝負はどちらかが死ぬまで続くでしょう








この問題は、「黒先・コウ」の状態です。

黒の手番でしたら、白「△」の一子を取れば、これは「コウ」になります。

この「コウ」に負けると、白に「△」の一路右にツガレて、黒五子は死にますし、周囲の黒二子と三子もかなり危ない状態になります。



もし、「白先」でしたら、白は「△」の右に「ツギ」を打って、問題になりません。





[補足について]



この状態で、どちらの手番か(黒番か白番か)によります。



もし黒番なら、白「△」の右に打って、白「△」の石を取ります。



しかし、もし白「△」の石がない状態で、黒が白「△」の右に打ったところだとしたら(その手のことを「ホウリコミ」と言います)、白は「△」に打ち、黒一子を取ることができます。



それが「質問図」の状態だとしたら、黒番だとしても、黒は白「△」の右に打つことはできません。

もし打ちたいのなら、ほかに「コウダテ」をして、それに白が受けてくれたとしら、そこで黒は白「△」の一子を取ることができます。

これは「コウ」の状態そのものです。

「コウダテ」に受けないで、白は「△」の右に「ツグ」こともできます。







はい。コウにはなりません。黒が三角の白を取った後、白が三角の場所に打てるのは一手空けた後です。白が三角以外の何処に打ったとしても、打った黒の上にある白三石は死んでいますので、コウは成立しません。



(補足)

皆様のおっしゃるとおりです。これはルール上は「コウ」ですが、他に「コウ」材がなければ「コウ」が成立しないことになります。この9路版だけの状態ですと、白の3石が死んでいますので、次の黒の手番で「コウ」がなくなります。誤解を生む表現をしてしまい、お詫びいたします。

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